水産高校の充実度がすごい。

子どものこと

水産高校に進学した息子も卒業間近。

友達に恵まれ、楽しい高校生活を過ごしてきたので、とても名残惜しい様です。

息子はこの春から海技士(航海)の上級免状の取得を目指して、専攻科に進学しますが、大半の同級生は全国各地に就職して離れて行くのでちょっと寂しいのでしょうね。

ところで、水産高校って実は日本全国に46校しかない、希少な学校だということをご存知でしょうか?船員のなり手不足が深刻化している中、養成機関である水産高校の学生数は、高校生全体の僅か1.8%しかいないんです。

まさに水産高校生は金の卵。超絶な売り手市場なので、新卒でもいきなり高給取りです(笑)。

冗談抜きで、マグロはえ縄漁船とかだと新卒で年収1000万+出来高でボーナスなんていう求人票も普通にあります(漁業船は1回の従事期間が長いので大体高年収)。勤務拘束時間が遠洋漁船に比べると少ないフェリー、タンカーなどの海運会社はそこまでの高額にはなりませんが、勤務2年目で年収500〜600万程貰っていると話す卒業生もいます。

もちろん、海上保安庁や水産庁、海上自衛隊などで公務員として働くという人も一定数いますし、就職先の幅広さはとても魅力的です。

世間ではそろそろ高校受験シーズン。中には直前でも志望校が固まらない、普通科に進学してもその先の将来像が見えてこない、、そんなお子さんもいらっしゃるのではないかと思います。

もし高校進学でなんとなくモヤモヤしているのなら、受験の選択肢として「水産高校」も検討されてみませんか?

ということで、今日は現役水産高生の親の視点で、水産高校の世界を紹介したいと思います。

まず、実際に水産高校ではどんな勉強しているのかと言いますと。

息子が選択した航海コースでは、その名の通り、航海士になる為に必要な「海技士試験」に向けて勉強をしています。息子の学校は5級海技士の養成機関に指定されているので、高校卒業時点で海技士5級の筆記試験が免除となります。ですが、ほとんどの生徒が卒業式直後に4級海技士を団体受験(筆記のみ)するという流れになっています。(海技士の試験には筆記試験と口述試験がありますが、口述試験は一定期間の乗船履歴が必要になるので、専攻科卒業もしくは就職して乗船履歴が達したら受験資格が得られる仕組み。)

学校の授業では、海図の見方や、航法計算、レーダーシミュレーターを使用した操船練習など専門的な学習の他に、学校近海で魚釣りを行ったりもします。

釣果はイトヨリやアジが多かったですが、なんと40cmの白甘鯛を釣り上げて持って帰ってきたこともありました!こんな授業ならそりゃ〜学校楽しいよね(笑)。

また、大型実習船で2ヶ月強の遠洋航海実習も行っていて、この実習は機関・航海コース生の修学旅行を兼ねています。ハワイ沖でのマグロはえ縄漁実習なんて、まさに修学旅行の真髄ですね(笑)。

近年は物価の高騰と円安で、高校の修学旅行の費用負担が重くなっていると聞きますが、水産高校ならハワイへの修学旅行でも、旅費は乗船中の食費などの実費およそ3万円とハワイでの自由行動で使うお小遣いだけ!コスパ最強です(笑)。

ちなみに実習で獲れたマグロは寄港先で換金されて、実習船の運用費に当てられているそうです。家族へのお土産として持ち帰り分がありましたが、その分は保護者がきちんとお金を払っています(市場で買うよりはるかに安いお値段です)。^^

はえ縄漁実習を終えてハワイに寄港したときの様子。

上陸後にカカアコ・ウォーターフロント・パークを訪れ、愛媛県立宇和島水産高校の実習船・えひめ丸沈没事故の慰霊碑に献花を行ったそうです。

事故からまもなく四半世紀。同じ水産高校生が遭遇した悲惨な事故は、次世代の子供たちにしっかり語り継がれています。

このように、実学としての学習が充実しているのは言うまでもありませんが、夏休みなどを利用して資格試験へのチャレンジも推奨されています。息子も高1の段階から計画的に資格を取得していて、現時点で

  • アーク熔接
  • ガス溶接
  • フォークリフト
  • 玉掛け
  • 小型移動式クレーン
  • 2級小型船舶(まもなく進級講習で1級免許になります)
  • 2級海上特殊無線
  • 潜水士

の8つの資格と、独学で4級海技士(航海)の筆記試験をクリアしています。超ド級の勉強嫌いだった息子が今や優等生!水産高校に行かせて本当に正解だったと思います。

↑4級海技士の試験直前の様子。常に練習用の海図を持ち歩いていました。

そして、水産高校ならではのイベントといえば、やっぱり体育祭と文化祭!

●体育祭の様子(息子が通っている学校では、体育祭は海で開催されています。)

左写真はSUPレースの様子。SUPとは「Stand Up Paddleboard」の略称で、その名の通りボードの上に立ち、パドルを漕ぐことで水面を前進することができます。

右写真はBeach Flags競技。ライフセービング競技の一つで、砂浜に置かれたフラッグ(旗)を素早く奪い合う競技です。選手は顔をフラッグと反対側に向けうつ伏せの状態でスタンバイ。スタートの合図で一斉に起き上がり、約20メートル程離れたフラッグを掴み取ります。

最後は先生が生徒たちをバナナボートに乗せて海上を走り回り、毎年生徒の楽しい絶叫が響き渡っています(笑)。体育祭というよりは、ほとんどマリンレジャーですね。^^

●文化祭の様子

文化祭では一般の学校と同じようなステージ発表の他にも、生徒によるマグロの解体ショーや、模擬店の出店、食品実習で製造された缶詰や加工品の販売も行われていて、毎年大行列が出来るほど賑わっています。

また、部活動もローイングやヨットなど海辺の学校ならではのものが存在します。

ちなみに息子はヨットをやっていました。ヨットは競技人口が少ないので、わりと早い段階からレースに出場させてもらえるし、初心者で始めてもインターハイや国体出場を目指すことが可能ですよ(笑)^^。

いかがでしたでしょうか?

水産高校の楽しい雰囲気が少しでもお伝え出来たなら幸いです。

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