こんにちは。皆さんは「猫バンバンプロジェクト」ってご存知ですか?
クルマのエンジンルームやタイヤの周囲の隙間などに入り込んでしまった猫を外に逃がすためにボンネットを叩く運動です。
エンジンルームに猫がいることに気付かずにエンジンをかけてしまうと、もぐりこんでいた猫が灼熱のエンジン部に接触したり、ベルトの回転部に巻き込まれて命を落としてしまう・・・そんな悲しくて辛い事故を防ぐ為に、2016年に日産自動車が提唱したのが始まりだそうです。
我が家も猫飼いの端くれ、車の周囲で猫を見かける時は「猫バンバン」を心がけていました。
でも、それだけではダメでした。
1ヶ月ほど前のことです。夫が帰宅し、夕食を済ませた19時半過ぎ頃でしたか・・家の周囲で突然子猫の鳴き声が聞こえ始めました。母猫を探しているのか、必死に鳴いて歩いている様子。我が家の猫たちも声の主が気になって、一斉に窓の外を凝視していました。
しばらくすれば母猫が迎えに来て静かになるはず。そう念じてしばらく静観していたのですが、いつまでたっても子猫は泣き止まず、声は激しくなるばかり。そもそも我が家の周辺の外猫さんは、ほとんどが避妊去勢された地域猫になり、ここ数年子猫の姿を見ることもありませんでした。それなのに突然子猫の声がするなんてどういうこと・・・?
気になって仕方なく外に出て周囲を確認していたら、白黒のぶち猫さんが何かを狙っているような様子で我が家の車の下に居るのを発見。そしてその猫の頭上のボンネットからは何やらカサコソと爪で引っ掻くような音が聞こえてくるではありませんか(汗)。
夫がすかさずボンネットを開けると、エンジンと配線の隙間でキツネ色の小さな生き物が足をバタバタさせていました!
そして夫によってつまみ出されたその小さな生き物が、冒頭の写真の子猫です。
実はこの日、夫は職場の同僚から「車の周囲で子猫の鳴き声がしていたから、気をつけた方がいいですよ。」と言われていて、帰宅する際、猫バンバンしてから発車したそうです。
夫の通勤時間は1時間弱。もし子猫が入り込んでいたとして、そんな長時間エンジンルームで生存できるわけがないと思いますよね??ところが、夫の車を確認してみたら、猫がエンジンの熱も車道への落下も避けられるような程よい空間がエンジンルームにあることが判明。どうやら子猫は夫の猫バンバンにも屈することなく、その空間に乗車したまま我が家にやってきてしまったようです。
母猫とはぐれたのか捨てられたのか・・・まだ500gにも満たない本当に小さな子猫で、見過ごせませんでした(苦笑)。
保護した子猫は、茶トラ猫から赤みを抜いたようなベースカラーにミルクチョコレート色のスポッテッドタビーというなんとも不思議な色合いの被毛です。これって何色?何トラって言うんでしょうね?
それにしても先月は母の猫を引き取って長い時間をかけて我が家の先住猫とやっと折り合いがついてきたばかりだったので、さらに外の子猫を保護するのは本当にしんどかった・・・。
離乳食やトイレのしつけとかより、外猫さんは100%ノミと寄生虫を持ってるので、とにかく駆虫が大変なんです。先住が5匹も居るので、絶対にノミを持ち込むわけにはいかないですからね〜。最初の2週間はまさにノミと条虫との戦いでした。
先週ようやく子猫の駆虫とワクチンが終わって、子猫は先住ニャンズに煙たがられつつ、可愛がられているようです(笑)。
↑ 保護から約1ヶ月、当初の倍の大きさに成長しました。
さて、話は戻りますが、エンジンルームに入り込んだ猫がこの子のように走行後に無事に保護されるケースは激レアであることは間違いありません。悲惨な事態を招かないためにも、皆さんももし車のそばで猫の気配を感じたら、猫バンバンだけでなく、ぜひボンネットを開けて安全確認することをおすすめします。
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