娘のこれまで(小1行方不明事件)

娘が小学校に入学する直前の冬に我が家は家を建てました。
新しいお家での生活が始まり、そして新入学。
娘は満面の笑顔で入学式を終え、帰り際には、もう新しいお友達が出来て遊具で遊んだりしていました。そんな姿を見て、私も「楽しく学校に通って、友達をたくさん作るんだろう」と安心していました。

それから2週間後、入学して初めての授業参観がありました。

保育園や幼稚園を卒園したばかりの子どもなので、授業の様子もきっと園の延長のようなほのぼのとした感じかな?と予想していた私。実際の授業を見て衝撃を受けました。

子ども達は姿勢を乱すことなく、先生の方を見て授業を受けていて、親が姿を見せても一切視線を逸らさないし、私語もありません。
発表する時は、まっすぐ手を挙げ、指名を受けたら返事をして椅子の左横に立ち、椅子を収めてから、「~~だと思います。」と発表します。言い終わったら「これで良いですか?」と確認して、周囲から「良いです」と返事があってから着席。まるで軍事訓練のような雰囲気で、私はものすごく違和感を感じました。

そんな中で、娘は私の姿を見つけると嬉しそうに笑顔を見せて、こっそり手を振ります。「授業参観での子どもの反応」のあるある、ですよね(笑)。でも、そんな「子どものよくある仕草」が目立つくらい、娘のクラスは軍隊的な雰囲気だったんです。中でも娘の行動で一際目立っていたのが、「ハイ!ハイ!ハイ!」と手を挙げて発表しようとする姿勢。普通は、親の前で手を挙げて発表するのは少し気恥ずかしかったりするので、自信がある時しか手を挙げないですよね。ところが娘は物怖じしない性格なので、質問全てに手を挙げて答えたがるんです。そんな娘に対して、先生がやや辟易したような表情を一瞬浮かべたのを見て、私はなんとなく嫌な予感がしていました。

授業が終わり、帰りの会が始まりました。娘のクラスでは、帰りの会の時に、その日心に残った出来事を発表し合うことになっていました。
ここでも娘は積極的に手を挙げ、

「昼休みに飼育小屋に行きました。ウサギが居て、抱っこしたらフワフワしていてとても可愛かったです。」

とニコニコしながら言いました。
先生は「それは良かったですね」と言いましたが、やや表情を強張らせました。その後2~3人の話を聞いて会は終わり、子ども達は下校。私は保護者懇談会の後、先生に呼び止められ、

「あの、帰りの会で発表したウサギのお話しのことなんですが。実は学校の飼育小屋には4~5年前から動物はいないんです。今日のような虚言もですが、こちらの絵を見てもらえますか?娘さんが書いたものなんですが、悪魔のようなキャラクターが人を逆さに吊っていて、「殺すぞ」といったセリフが吹き出しで書かれています。お子さん、何か精神的に問題を抱えているのではありませんか?」

と言われました。

さっき感じた嫌な予感が当たってしまったような気がしました。保育園の時は先生からとても可愛がられていた娘が、なぜ受け持たれて間もない先生からこれほどネガティブな見方をされているのか、この時は訳がわかりませんでしたし、ショックでした。

娘は空っぽの飼育小屋を見て、ウサギがいたらいいのに・・・という空想をしたのでしょう。この話は「そうだったらいいなと思いました。」という言葉がうっかり抜け落ちただけだったというのが顛末ですが、それだけでいきなり虚言だと断定されたことには本当に驚きました。それから、精神的な問題?を指摘された絵についても、当時、サンリオのマイメロディが大好きだったので、マイメロのライバルでダークキャラクターのクロミちゃんをイメージして描いたものなんです。ベテランの先生であればその程度のことは推測できそうなものですが・・・。今思えば、娘はこの時すでに担任の先生から嫌われていたんだと思います。

それからわずか1週間後、娘が行方不明事件を起こしたことで先生との関係は一気に悪化します。

当時、私はフルタイムで働いていたので、娘は学童に預けていました。しかし、学童は延長保育がないので、学童の後は実家の母に面倒を見てもらっていました。ある日、母は娘と息子を近所の公園に連れて行ったのですが、息子がおしっこに行きたいと言いだしたので、トイレに連れて行きました。戻るまで1分もかからなかったのですが、その一瞬の隙に娘の姿が見えなくなってしまったのです。母は慌てて娘を探しましたが、どこにも見当たらず、私が仕事を終えて18時30分頃に実家へ子どもを迎えに行った時には、狼狽し、憔悴しきっていました。
辺りも暗くなっていたので、警察に連絡をしようということになったのですが、捜索願を出す前に一度担任に連絡を入れておかなくてはと思い、担任の先生に電話をして事情を話しました。その時の先生の言葉は今も忘れられません。

「夕方17時30分以降は外出しないように指導していたはずですよ。それに私、もう自宅に帰ってるんです。今から学校に戻るとなると1時間近くかかるんですけど。とりあえず今から行きますが、教頭に連絡しておきますので、見つかったらそちらへ連絡してください。」

もちろん、娘には17時30分以降は外に出ないように言い聞かせていましたし、これまでそのルールを破ったこともありませんでした。そもそも娘が居なくなったのは16時頃のことです。だからこそ心配して探し回っているのに、先生からは、暗くなっても帰ってこない教え子を案じる言葉の一つもありませんでした。

それから40分程経って、教頭先生から娘を無事保護したと電話がかかってきました。学校へ駆けつけると、娘と別のクラスのYちゃんという女の子が泣き腫らした顔で担任に謝っていました。担任があまりにも殺気立っていて、子ども達が震えて泣きじゃくって話せない状況だったので、代わりに教頭先生が経緯を話してくれました。

1)娘は母が目を離した1分足らずの間に、別の公園に行き、Yちゃんと遭遇。
2)その後二人はYちゃんのお家に場所を移して遊んでいた。
3)子ども達が遊びに夢中になっている間に、Yちゃんのお母さんが外出。
4)Yちゃんのお母さんの姿が見えないことに気が付いて二人で探しに出かけた。
5)探しているうちに迷子になり、コンビニで助けを求めた。

娘が母に何も告げずに出かけたことには落ち度がありますが、その後の娘とYちゃんの行動は仕方がない部分もあったのではないかと思います。途中で娘は何度かYちゃんに「迷子になるから戻ろう」と勧めたそうですが、Yちゃんがどうしてもお母さんを探すと言うので、心配で付いて行ったのだそうです。結局道に迷ってしまい、日も暮れてきたのでコンビニで助けを求めたのですが、1年生になったばかりの子にしては冷静な判断が出来るんだなと、私は妙に感心してしまいました。(もちろん、娘が無断で出かけたことは厳しく叱りましたけど。)

この時唯一、子ども達の気持ちに寄り添ってくれたのが教頭先生で、

「本当に無事でよかったわね(^^)。お店の人に助けてって言えたことはとても立派だと思いますよ。それに2人とも怖い思いをしたんだから、もう迷子になるようなことはしないでしょう。今日は遅いから、早くお家へ帰ってごはんを食べないとね。明日も元気に学校へおいで(^^)」

と子どもたちに声をかけてくださったことで、ようやく担任の先生も怒りを鎮めてくれて帰宅することが出来ました。

しかし、この事件で娘は担任の先生から「扱い難い発達障害児」と見られるようになり、段々追い詰められていくことになります。



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